神様からのプレゼント

20141225
嫁さんと朝早く川崎駅近くのチネチッタというショッピングモールの映画館に行き、ホビットという映画を見てきた。
実に面白かった。
そのあと、居酒屋のランチを食べて、嫁さんが家でゆっくりしたいというので一旦自宅に戻る。

自分としては休みになるとバイクに乗りたくなるし、やっぱりバイクは傍にあったほうがいい。
CB125Tの駐車場が来月の十日からなのだが、早くも横須賀から横浜に持ってくることにした。

市営の駐車場は土日祭日は無料だし、民間のバイクの時間貸し駐車場を組み合わせて使えば、来月10日まではそこそこ費用かからず手元に置いておけるので。

電車で横須賀まで移動する。
友人宅のCB125Tを暖機運転し走り出す。

冷ややかな空気が全身を包む。
この冷たさがたまらない。冬のバイクの気持ちよさである。


郵便局で税金を払い、ふとケータイを見てみると、妹から連絡が入っている。
母さんが入院し、もう長くないとのこと。

一体何のことなのかわからなかったが、事態はどうも深刻のようで、親父に連絡を取り、その足で病院に行くことにした。


こないだアドベンチャーで実家に行ったときはまったく問題なかったはずなのだが。
CB125Tを病院の駐輪場に停めた。
病院の入り口で待っていた親父に聞くと、末期ガンでもう長く生きられないとのことであった。

涙を見せてはいけない、こんなときこそ何事も無い平然とした顔をしなければと思ったが、涙があふれてくるのである。
男のくせに涙を我慢できなかった。
横須賀の共済病院でやせ細った母さんがいた。

自分の涙を見てか、母さんは心配かけてごめんねと何度も言っていた。

どうも話を聞けば、一年前から兆しがあったとのことだが、怖くて病院に行けなかったそうだ。

すでに事態は手遅れで、あきらめるしかないのである。
いつかは来ると思っていたが、ついにそのときが来た。

母さんと過ごせる時間はもうあと少しである。

突然亡くなられるより、亡くなるまでに一緒に過ごすことができるというのは幸せなことなんじゃないかと思う。
今日はクリスマスで、これは神様からのクリスマスプレゼントなのかもしれないと思った。


病院をあとにし、CB125Tで走り出す。

ちょっと遠まわりして帰ろうか…。

親父が病院で言っていたが、アドベンチャーに乗ってみたいと。
母さんが亡くなったら、親父も心に大きなダメージを受けると思うので、
親父を誘って一緒にツーリングに行ってみようと思う。

バイクで走れば気持ちもスッキリするし、元気になる。

今は悲しい気持ちだけど、全てを受け入れて前に進むしかない。

CB125Tのエンジンが元気を出せ!と言っているようだった。

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プロフィール

Takesi Goda

Author:Takesi Goda
1980年製のライダーです。オートバイに20歳から乗り始めて16年になりました。
ジョルカブに4.4万キロ、VTR250に10万キロ乗ってきました。
現在は02年製R1150GS ADVENTUREと89年製セロー225と81年製モンキーの三台体制です。
身長170cm体重82キロです。(大晦日までに66kg目標)
夢は日本一周とアメリカを自分のバイクで旅すること。

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