セロー225 絶望の中のキック取り付け

ついにその日がやってきた。

充電満タンのバッテリーを接続してもセルでエンジンがかからない。

長い下り坂を利用して押しがけするとサッとエンジンがかかる。

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08:30アドベンチャーの秘密基地にて早速作業開始である。
まずはオイルを排出する。
前回交換してから360kmしか走っていないのでもちろん再利用である。

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ステップを外そうとしたが、土でまみれていてまったく動かない。
秘密兵器クレ5-56の出番である。
サーッと吹きかけるとまったく動かなかったボルトがツルンと取れた。


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ステップとリアブレーキペダルをとっぱらう。

さあてクランクケースの中身を拝見といくか。

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このポンコツセローはおそらく27年間クランクケースを開けたことがないはず。
硬くて舐めてしまうかもしれない。
最初っからショックドライバーの力を借りることにした。

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ショックドライバーの性能はすさまじく、ちっとも舐めることなくスイスイ外れていく。

VTR250のころ、ブレーキのパッドピンを舐めてしまって三万円の出費となったことがあった。
それ以来自分で整備をするのをやめてしまった。

ブレーキパッド交換をしてもらうたびに、どうしてバイク屋さんは舐めないんだろうなあ、すげえなあと不思議に思っていた。

答えはこのショックドライバーであったのだ。パッドピンもショックドライバーを使えばよかったのである。

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クラッチの姿を見たとき、思わず心の中で「はじめまして」と言ってしまった。


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どんどん分解していく。
クラッチがペラッペラのような気がする。
滑り出したらさっさと交換してしまおう。


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特殊工具の出番である。
TW200で演習済みであるが、ここの部分のナットは苦手意識が強い。

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あとはキックの部品を二種類つけて終わりである。


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一個目完了。

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二個目も完了である。クラッチを元に戻してガスケットを外したクランクケースのカバーを取り付ければいいのである。

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27年間ぴったりだったガスケットは自分の爪ではがすことは非常に難しかった。
前もってネットでガスケットはずしのトラブル例を調べておいたのでケミカルとスクレーパーの準備は万端である。
これがなかったら詰んでいた。

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ガスケットの外れたピカピカのケース。
傷をつけてはいけないのでビビって作業をして二時間もかかった。正直二度とやりたくないと思った。
この労力、バイク屋さんに支払う金を考えると妥当な金額だとつくづく思う。

このカバーを取り付けて一件落着…と思ったがここからが迷宮への序曲に過ぎなかった。


すべてが終わってからキックをおろしてみると、エンジンはかからないうえに、
下りたキックが戻ってこない!!



…そんな馬鹿な…。
寸分違わずマニュアルどおりにつけてこのざまである。


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目の前が真っ暗になり、今までの苦労は一体なんだったのかと絶望した。
足の力が抜けていった。

バカヤロウ!
落ち込んでてエンジンがかかるのかっつーの!

絶対やってやる!!!何が何でも!!!やりきる!!!!




エンジンオイルを抜く
クランクケースのカバーをあける
二個目のギアをチェックしてもう一回セットする
カバーを閉じる
エンジンオイルを投入
キックしてエンジン始動
最初にもどる


というのを合計3セット行う



毎回キックの挙動が違う。
一回だけエンジンがかかった。
ふむう…何かが違うらしい。

もうここまで来ると同じ作業の繰り返しなので自分でもびっくりするくらい作業スピードが上がる。

4セット目にて部品を細かく分解して壊れていないか確認することにした。


どうやら問題がなさそうだ。

実際に差し込み、一つ一つの部品がどういう動き、役割をするのかじっくり観察することにした。



キックアクスルassyに異なる二つのでっぱりがあり、エンジンのほうにもそのでっぱりが動きやすいように作られている溝があった。

…もしやこのでっぱりと溝の関係がうまくいってなかったのでは…。


とりあえずやってみよう。

でっぱりが動きやすいように配慮する。


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やった!!!!!!!

原因はやはりその溝とでっぱりの関係がよくなかったのである。

しかし、このことはマニュアルには一切かかれていないかった。
でっぱりにはちゃんと位置があるから気をつけろとか書いてくれればいいのだが。


ただ、人がどこでつまづくかなんて本人にしかわからん。
マニュアルが教えてくれるわけがない。
正確な知識を持つこととあとは根気か…。

いやはや、こういったバイクの作業は本当に詳しい人がそばにいなかったら非常に難しいと感じた。


色々とつまずいて、掃除後片付けが完了したのはスタートから10時間後であった。


時間はかかったものの、これで最強のアナログエンジンスターターの導入完了であり、
ポンコツセローの信頼性5割増しである


家に帰るとちょうどワンウェイクラッチを修理するためのSST(特殊工具)が到着していたので
次の休みはいよいよセル復活予定である。

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No title

v-425 やったね! 完了おめでとうございますv-308

No title

TakeshiGodaさん やりましたね!
10時間は大変ですが、ここまで独学で出来ちゃうのは凄い!根気ありますね~ お疲れ様でした!

すばらしい~!!

Godaさんは~しかし~よぅ~やる♪よぅ~やる♪よぅ~やるゼリーwww (^^ゞ ←おじ3の大好きな~小松政夫さんのギャグです~~ ((^┰^))ゞ テヘッ♪

キックとセルの両方があれば~こりゃ~最強だわ~♪

素晴らしい整備魂を見せられましたよ~~(^_-)-☆

おめでとうございます(^^)

一時はどうなることかと思ってましたが・・・

いや~根気勝ちしましたね~(^^)

完成おめでとうございます!

もう凄いのひと言です(^^)

Re: No title

k/riderさん、ありがとうございます!
もうこれで押しがけする必要が一切なくなりました!
あとはセルを修理したら当分心配なくなります!

Re: No title

ハックニーさん、ありがとうございます!
最初キックでエンジンかからなかったときはションベン漏らしそうになりました!
原理が完全にわかったので、
次組むときは100パーセント一発で組めます!

ハックニーさんのセローもキックつけたくなられたくなったら言ってください!
工具もありますから!

Re: すばらしい~!!

Nおじさん、ありがとうございます!
結果うまくいったのでよかったですが、これでエンジンかからなかったら
バイク屋さんに入院の紙一重でした!
おかげさまでうまくいって万々歳です!

Re: おめでとうございます(^^)

ムコ殿先輩、ありがとうございます!
いや〜、こころなしかキックではエンジンのかかりがいい気がします!
もうこれでバッテリー上がりを気にしなくてもよくなったので本当によかったです!

あとはセルの修理とリアサスのオーバーホール後にツーリストをつけたらもう来年のシーズンは心置きなく走れます!

やったね!

独学でココまで出来ちゃうなんて、すごいです。
時間はかかりましたが、安心は膨らみましたね〜。
私も山の奥深くでバッテリーが上がってしまった時に、キックでエンジンかけられればなぁ。
っとどれだけ感じたことか.....。
山の中で押しがけって、出来ない事が多いですからね〜。
おめでとうございます。お疲れ様でした〜。(^^)/

Re: やったね!

かもねぎさん、ありがとうございます!
ムコ殿先輩のブログで拝見しておりました、房総の川の調査で行かれたときですよね。

この間、横須賀の山の中ではまり、何度もエンジンをかけなければならなくなって、バッテリーがいつまでもつのか本当に不安になりました。
自分のポンコツセローはあちこちガタが来ておりましてセルもいつ壊れるかわからないので
ド安定のキックが導入できて本当によかったです。
プロフィール

Takesi Goda

Author:Takesi Goda
1980年製のライダーです。オートバイに20歳から乗り始めて17年になりました。
81年製モンキー、12年製エストレヤの二台体制です。
新車でR1200GSAを買う経済力を手に入れるために動いております。
以前ほどバイクに本腰を入れることができませんが月に1-2回はツーリングに行きます。
夢は日本一周とアメリカを自分のバイクで旅すること。

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