帰還困難区域にて




IMG_20160907_161733_R.jpg


 やはりここから向かうだけで被爆するのだろうか?空気を吸い込んで内部被爆したりしてしまうのではないか?
放射能に対する知識もあまりないので恐怖はつのるばかり。
対向車は除染作業員と思われる方が乗った車両が何台も通っていく。
しばらく進んでいくと黒く不気味なものが鎮座していた。

おそらく高い放射線を発する廃棄物を保管しているのだろう。

道中、田んぼに稲が作られていたが、食べられるのだろうか?


IMGP7773_R.jpg 
不安な気持ちで恐る恐る進んでいくと関所があった。
セキュリティがバッチリで係りの人が検問をしているのだ。
許可車両以外絶対に通してくれないのだ。ほっとした。もう行かなくていいのだ。


IMGP7774_R.jpg 
年間積算線量が50ミリシーベルトを超える…一体どういう意味なのだろうか?
後で調べてみたが、どうやら通常我々は日常生活で一年間で1ミリシーベルト被爆するとのことである。

ここから先のエリアでは通常の50倍被爆する可能性があるということである。

被爆するとDNAが傷つき様々な不具合が生じる。
DNAも日常の被爆で傷つきながらもちゃんと回復している。
ところがある一線を越えるとDNAの回復以上の破壊が起こってしまう。
50倍の線量にDNAはちゃんと回復できるのだろうか?

IMG_20160907_163216_R.jpg 
別ルートから抜け出していく。


IMG_20160907_163419_R.jpg

誰も住まなくなった廃墟。
帰還困難区域ギリギリだが、人の気配はまったくない。

IMG_20160907_164005_R.jpg  
シートの下はこういう風になっていたのか。

IMG_20160907_163846_R.jpg 
また別の場所。
よく見ると黒いシートから空気を出す穴が付いている。

IMG_20160907_164610_R.jpg 
普通の空気、木々や景色なのだが、放射能を意識してしまう。
ただ、放射能を怖がるのではなく、理解する必要がある。
目に見えない放射能なので感情的に怖れてしまう部分もあるが、まずは敵が何者なのか知る必要がある。



クッソわかりやすい動画を見つけた。これなら小学生でも理解できる。

そうか!そういうことなのか!これならバッチリである。



米もぜんぜんOK。

国や地域もちゃんとした情報を発信している。
逆に国はみんなをだまそうしているという主張をする人もいるが、そういう気持ちになってしまう人もいると思う。
でも、そう心配する人たちは自宅にちゃんとした浄水器をつけて
水道水に含まれる発ガン性物質のトリハロメタンを除去した水を飲んでいるのかなあ。
食べるご飯とか、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカルスなどバッチリ栄養のバランス取れたものを食べているのかな。

自分の主観としてはこのまま除染が続けられれば、今は帰れない人達もいつかは戻ることができるようになるのは間違いない。

10年後、20年後になるかもしれない。
だけど間違いなく、良い方向に進んでいる。自分はそう信じる。

昔、北海道ツーリングの帰りの際に被災した原発の近くを通った。
自分だって、あの景色をもう一度バイクで走りながら見たい。
また見れる時が必ず来るはず。

実際現場で除染されている方々、それに世界中の科学者、物理学者が自分たちを助けてくれる。その人たちによってもっといい策が生まれていくはず。
絶対によくなる。


帰還困難区域に行くことがきっかけでさまざまなことを知ることができた。

放射能を無駄に怖れるな。


IMG_20160907_191000_R.jpg 
あぶくま高原ラインを走り、鮫川村を目指す。
あたりはすっかり闇に包まれ、ひっそりとした谷戸を駆け抜けていく。
アドベンチャーのライトだけが頼りで、ゆっくりと走っていく。

15kmは走っただろうか。次第に疲れていく。
真っ暗なガードレールもないようなグネグネとカーブの続く道を走るのだが、曲がる先がまったく見えない。
明るいときはそうでもないのに、確認に時間がかかるし、周りがまったく何も見えない闇なので、
少しずつ恐怖心が大きくなっていく。

妖怪にとりつかれたのかもしれない。だんだん恐怖心が強くなっていく。

田舎の道がこんなに恐ろしいなんて…。昼間は長閑な気持ちのよい道でも、日が暮れれば恐ろしい道になる。

もう一時間は走っただろうか…。
さっき確認したときからアドベンチャーの時計を確認するとなんてこった…五分と経ってない。

もう走りたくない…。ところが休憩しようにもあたりは真っ暗なので怖くて停まれないのである。

疲れた体、疲れた精神に闇が止めを刺しにくる。
闇の中にずっといると気が狂うという話を聞いたことがあるが、自分自身も弱い人間なのだとハッキリとわかる。

今まで自分は田舎のよいところばかり見ていたのだ。
こうして真っ暗な中、徹底的に闇に打ちのめされると、やはり都会が恋しくなっていく。

このルートはだめだ。とても走り続けられない。
明かりが多そうな国道で茨城を目指すとする。

逃れ逃れたどり着いた先。闇の中ぽつんと光る自動販売機。

心底ほっとした。一息ついていこう。



IMG_20160907_190843_R.jpg 
またカエルだ!遠野の自動販売機と同じである。

コーヒーを飲みながら地図を見る。
もうすぐ。もうすぐこの闇の道中から抜け出せる。


IMG_20160907_212404_R.jpg 
予定していたルートを変更し国道349号線に乗る。
普通の道路がこんなにも走りやすかったなんて…。
今まで自分が恵まれていたことに始めて気が付く。

この349号線が恐ろしいくらいに快走路ですごい速度で南に下っていけた。
この道路は何かと使える。

那珂市(なかし)について、食事をしようと決めていた。

茨城県那珂市菅谷2428−2で偶然見かけたチャイナファミリー鳳龍というお店である。

フラフラとお店に入っていく。
アットホームな雰囲気のお店だ。


IMG_20160907_205314_R.jpg IMG_20160907_205407_R.jpg 
ラーメンとギョウザのセットである。
やさしい家庭的な味である。
これがたまらなくうまく感じた。

精神も体も疲れきっており、この料理でどれほどほっとさせられたことか!
本当にうまかった。

IMG_20160908_002704_R.jpg 
国道6号線をひたすら走り、途中国道16号に乗り換え、柏から少し走り三郷から首都高速で東神奈川へ。

0時26分到着。
今回のツーリングの総走行距離1472km
消費したエンジンオイル約600ml

高速道路料金
東神奈川→三郷 1070円
柏→三郷→東神奈川 1480円
合計2550円。

疲れ果てたが、クタクタにくたびれるほど走り大満足であった。
また行こう!!

コメントの投稿

非公開コメント

素晴らしい旅でしたね

今回の旅の締めくくりには~本当に危険な区域に行ったのですね!。。。しかし、放射能に対する知識のない一般人な~我々にはただ・ただ恐ろしい!としか思えなくて・・・Godaさんが貼りつけてくれた動画を見て理解する事が出来ましたよ~♪・・・おじ3TVで見ていて~あの黒いビニールの積み重ねのヤードはとっても危険なんだろうなぁ~!!!って思ってましたもの~~www

帰り道は真っ暗な山の中の道!?へ行ってしまったのか、まったく灯りが見えずに漆黒の闇の中の走行ではソロツーリングでは~恐怖心が沸くばかりですよねぇ~~(>△<*)

おじ3は若い頃からツーリングへ行く時には~なるべく明るい内に家に到着する様なタイムスケジュールを組んでおりました。昔のバイクはハスラー250なんか~ヘッドライトが~陸上競技場トラックの形に似た~ライト照射範囲だったので~カーブでバイクを傾けると~ヘッドライトの光も~エラク傾くと言う~今では経験出来ない様な薄暗いモノだったから~暗くなってから走るのは危ないし、道が見えなくなるので~早めに帰宅せざるを得なかったのですよ~~ww・・・おじ3は心配性だしネ。(←お袋からの遺伝ですなぁ~~ww

無事にご帰還で~良かった~♪良かった~(^∇^)/~~♪♪

お疲れ様でした!

ロンツーお疲れ様でした!

汚染土壌が山積みなようにまだまだ解決しなければならない問題は山積みなんですね!

すっかり報道されなくなった福島の現状が見れて良かったですよ!

私も機会があれば笑顔がいっぱいになった時の東北に訪れたいと思います!

素敵な旅お疲れ様でした!

No title

Nおじさん、やっぱりなんらかのちゃんとした根拠を元に作業を行っているので安心そて大丈夫じゃないかと思っております。

夜の田舎道はどのくらいで抜けられるか目安が一切わからなかったので心底疲れました。
それに、自分のメンタルも所詮こんなものなんだなあと改めて思い知らされました!

なんだかまだ経験足りないとほんとに思いました!

No title

ムコ殿先輩、ありがとうございます!
あと5年も経てばピッカピカの街の出来上がりなので笑顔の人たちももっと増えると思います!
自分の友人が宮古に住むことになりましたのでちょくちょくここら辺に行こうと思います!

闇の中の心細さ

非常に良くわかります。僕自身暗闇は苦手な質でして(;^_^A
心の隅に湧き出て来る恐怖心に注目してしまうと加速度的に増長していくので、その先に出るであろう人里の事を考えるようにしています(^^;
そんな時って自販機なんかに巡り合ったら相当勇気貰えますよね! 

今回の締めに持って来たなすびの動画、ナイスです。
ああなんじゃないか?って解らないから不安になるわけで、こうやって解りやすい説明を見れる機会が増えれば風評被害が減る手助けになると思います。今回のツーレポの最後にこんな動画を持ってくるTakeshi Godaさん、GJです。
お疲れさまでした!

Re: 闇の中の心細さ

軍曹さん、ご無沙汰しております。
関東近辺ではなかなか真っ暗闇の道が少なく、実際疲れ果てた状態でこれが延々と続くのかと思うとたまらない気持ちになりますし、
明かりがないことの不気味さが本当にここまで心底震えさせるものかと改めて感じてしまいました。

放射能の件は自分もよくわかっていなかったんですが、今回の件がきっかけに色々わかったことがあります。

国は人体に悪影響を及ぼすプルトニウムとストロンチウムがぜんぜん触れていないんですが、
実は今回の原発事故ではそれらはあまり放出されなかったとのことです。
元々各国の原爆実験やチェルノブイリの事故で撒き散らされており、元々昔から存在する濃度と変わらず、
それらは対処する必要ないので国はセシウムのことしか言いません。
セシウムをコントロールできれば問題なしということらしいです。

ただ、こうして正しい情報があっても人間は疑心暗鬼に陥ってしまうものですので、
ガセネタに近い情報を流す人もおりますしそれを信じてしまう人もいます。
人間は理性だけで作られていませんのでやはり多少は心配してしまう人が出てきてしまうのも仕方のないことだと思いました。
プロフィール

Takesi Goda

Author:Takesi Goda
1980年製のライダーです。オートバイに20歳から乗り始めて16年になりました。
ジョルカブに4.4万キロ、VTR250に10万キロ乗ってきました。
現在は02年製R1150GS ADVENTUREと89年製セロー225と81年製モンキーの三台体制です。
身長170cm体重82キロです。(大晦日までに66kg目標)
夢は日本一周とアメリカを自分のバイクで旅すること。

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ
FC2カウンター
リンク
検索フォーム