茨城県水戸市の田んぼへ



夕方五時から友人と横須賀に集まり、お好み焼きとカラオケを楽しむ約束が入っていたが、
もちろんそれはツーリングを楽しんだ後でのお話である。
自分の楽しみはツーリングが最優先である。

朝4時40分にアドベンチャーに火を入れて首都高速を使い埼玉県三郷市にて降りて一般道へ。
この時間は冬ならば相当寒いがもうずいぶん暖かくなったし、明るくなるのも早い。

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高速道路というのは走っていても面白いものではない。
ツーリングにとって邪魔な横浜と東京をカットするための単なる作業に過ぎない。

三郷ICを降りてから初めてツーリングが始る。
江戸川沿いの快走路を走りウォーミングアップ。

国道4号線に少し走る。
そこから県道に入ったらすぐに別世界が始る。
ツーリング本番がはじまった。


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土日になると近所の横浜のみなとみらいの巨大なコンクリートの塊に人が集まってくる。
コンクリートしかないのに。

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自分は横浜を離れ田舎の風を求めてオートバイに火を入れる。
この空気、この感覚、オートバイに乗っている人にしかわからないのかもしれない。
横浜のほうが何もないと思ってしまう。

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国道から畑や川は見えるのだが、土のにおい、草のにおい、川のせせらぎを感じられるのは県道からはじまる。
わき道に入ればさらに別のものも感じるようになる。
畑からコヤシのにおいもぷ~んと広がってくる。

クサイ!たまらず鼻をつまむのだが、ふと近くに咲いた花の美しさに気が付く。

この道の先がどうなっているか?何があるのか?どんな景色が広がっているか?
興味は尽きない。


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道中、妙に元気な緑色の作物に気が付く。

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麦か!!自分にとっては珍しかった。
あまりにも立派な麦の姿に清々しい気持ちになった。

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国道4号線を降りてから、これまた快走路を走り続けて一時間ほど走ったところで筑波山近くに来た。

広い畑に麦の緑が広がっている。
おばちゃんらしき人が畑に入っていて、こんなに早い時間から作業をされているのか、大変だなと思っていた。

ところがこのおばちゃんがちっとも動かない。
おかしいなと思っていたら、カカシであった。


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筑波山近くは尋常ではないくらい神々しい空気に満ちている。

スタンディングをしながら走りモロに空気を感じてみる。
何かを感じてゾクゾク来た。
筑波山はすごい。

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筑波山から一時間半ほど快走路を走り、水戸市の鹿島臨海鉄道の常澄駅に到着した。
この駅から見える田んぼの湖の風景を見に来たのである。


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ハイ!残念でした!!
おそらく水が引かれる直前であろうか。

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農耕機が畑を耕している。次に水を引くのだろう。


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一両編成の列車が到着する。
地元の方々で席が埋まっていた。
ここから二駅行った水戸駅に行かれるのだろう。

電車に乗っている人たちからしたら自分がわざわざ横浜から来たなんて知る由もないだろう。


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水戸市からひたすら南下していき、千葉県の多古町に来た。

気温がこちらの方が高いのだろう。こちらの畑はもう水が引かれて次のステップに入っている。


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早くも田植えが始っている。


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用水路にはまだ生き物の姿は見られなかった。


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道の駅多古の近くに、古ぼけた「やまかわ」という食堂をみかけた。
ちょうど腹も減っていた。

一度は通り過ぎたがこの国道沿いのみすぼらしい食堂の姿にすんごくムラムラ来たので信号4つほど進んでしまったが
ここで食べなければ後悔するだろうと思い、引き返して食堂に飛び込んだ。


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ヨボヨボのおばあちゃんと息子さんであろうおじさんの二人で切り盛りされている。
店の雰囲気はまさにおばあちゃんちである。
アットホームな雰囲気が居心地が良すぎる。

息子さんが調理している間、おばあちゃんは休んでいればいいのだが、うろうろしながら息子さんの作る料理の出来具合を見計らっている。
しばらくし、おばあちゃんが茶碗にご飯をよそっていたかと思った瞬間に出来上がりである。

少しでもホカホカで食べてもらいたいというこの心遣い…。
目頭が熱くなるのをぐっとこらえる。
料理において一番大切なのはこういうことなんだと思うのである。

焼肉定食750円。
珍しい味付けだが決して悪くない。うまいぞ。うん、うまい。
米は柔らかめに炊いてある。ふわ~としている。


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メニューにイワシの酢漬けがあるのを自分は見逃さなかった。

イワシの酢漬け200円。

ちなみにこのイワシなのだが、ホネが一本もついていなかった。
一本一本丁寧に取っていらっしゃるのであろう。
この手間を考えたときにとても200円では元が取れないだろうなあと思う。
正直、200円では食べてはダメだと思う。もっとお金を払わなきゃだめだ。
だがありがたく頂戴する。

…うまい!!うまいぞ!!
やわらかいご飯と一緒にかきこんでいく…。
なんなんだ、この胸の中があたたかくなっていくような。


この定食屋、すごい調味料を料理に入れている。
人の心のぬくもりを入れている。


今回もいいツーリングであった。

午後2時45分、横浜着。
そのあと、CB125Tにて17時に横須賀着。友人との時間を楽しんだ。

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こんばんは~(^^)
いつもながらいい旅してますね~(^^)
都会の喧騒から離れ静かな風景に身をおくと気持ちが洗われちゃいますね!
ふと飛び込んだ片田舎の食堂にもまた人のぬくもりを感じる・・・。
なんて素敵な旅なんでしょう!
もうちょっとお山で遊んだら私もこんな旅しようかな(^^)
日本てやっぱいいわ~(^^)

No title

いやぁ~~♪♪♪。。。つくづく~Godaさんは~サシン撮りが上手いですねぇ~~💛♡
それに~文章も良いし~おじ3みたいに~ミクシィで【オチャラケた~】日記文とか~ばかり書いていると~サシンも~ふざけた感じになっちゃうのかなぁ~~ww ((^┰^))ゞ テヘッ♪
バイクもBMWで良いし~ライダーも良いし~いい事づくめじゃ~ありませんか~~ww♪(◎^U^◎)ノ

それにしても~実に良い店を見つけましたよねぇ~~(^_-)-☆
イワシの酢漬け~~美味しそうデス~~ww。。。後で おじ3に~その店おせ~てくらっさいねぇ~~😉♪

田舎の風景

コンクリートに囲まれてるような都心では、こういう田舎の風景は清々しいですよね。
それに加えて人の温かさもあったりして。
私も調味料入りの料理食べてみたいですね~。(笑

原風景

おはようございます、ご無沙汰しております、
まさにツーリング雑誌の様なブログで凄いですね!
田畑や山の原風景から感じるものは作られていない世界だから
安心安堵するのでしょうね(^^)
私の住む静岡も田舎ですが海・山がありスゴク自分に合っている気がします(^^)v
でも都会横浜に住んでいるからこそ、休日田舎で感じられるツーリングが出来るのかもですよ(^^)
それはそれでうらやましいな~

こんにちは

 本当に行かれたんですね。GNで行ったらすごく遠かったんですが、あっという間ですね。

No title

ムコ殿先輩、ありがとうございます!
国道4号線の五霞ちょこっと過ぎたところから東へ向かうとそこから水戸までは函南町のメルヘンの里のような風景が
ずっと続いていきます。
走っていてうっとりするような道がずっと続きますので茨城はライダーには最高の場所なのではないかと思います。

セローのタイヤを交換完了しましたら、お山→長距離→お山→長距離の繰り返すサイクルで楽しんでいこうと思います。

No title

Nおじさん、ありがとうございます!
この「やまかわ」という食堂なんですが、500円でカツ丼を持ち帰れるというサービスを行っております。
普通の定食屋と比べると本当に安い感じがします。

長い田舎道を駆け抜けてきてこの食堂で食べるご飯は本当においしいと思います。

No title

ラオさん、ありがとうございます!
都会は便利さを追求してコンクリートやアスファルトで固めているのに、そこに木を植えたりして自然な感じを出そうとします。
人は田舎に存在しているものから離れてはいけないんじゃないかと思います。

こういった人の少ない田舎だと余計人のぬくもりを感じてしまうのかもしれません。

No title

シオヤさん、ありがとうございます!
確かに横浜中心部近くのコンクリートジャングルにいると田舎の清々しさを余計感じてしまうのかもしれません。
自分の嫁さんの仕事の関係で駅に近いところに住んでいるのですが、交通量が多く、
近くを散歩しても車の音が大きくて神経がなかなか休まらないですね。
このまえ横須賀の実家に泊まったんですが、海が近いし車もそんなに走っておらず静かで本当に安らげました。
昼間は鳥の声がしています。横浜の自宅は車の音しかしかませんので大きな違いです。
自分自身は田舎に住みたいなあと本当に思います。

No title

ヨタ5さん、ありがとうございます!
昔原付の免許を取ったときにもらった警察の資料にツーリングは思いっきり早く起きていったほうがいいと書いてありました。
今はそれを実践しておりますが、早朝はでしかも高速道路は無敵ですね。
スイッといけます。

ただ、実際125ccでご一緒に行ったときと今回のツーリングの面白さは全然違いますね。
茨城を走っていてあのダートや田んぼのダートも楽しかったなあと思い出しましたし、駅と駅の間の過程が本当に楽しかったです!

ヨタ5さんが落ち着かれましたら、今度はご一緒に関東鉄道常総線めぐりをやってみたいんですがいかがでしょうか?

しあわせだ~。

Godaさんの感性って、素晴らしいなー!と思います。
ビッグバイクならではの使い方をして、景色や人の温かさを細かに感じ取れるなんて、見習わないといけないと思いました。
自分だったら、きったねー食堂じゃなくて、向かいの道の駅に入ってましたねー。
当たり前のように、すごし過ぎていました。

No title

チェローさん、ありがとうございます!
以前、新潟行ったときに携帯電話の電波圏外が続く道を走りぬけたとき、ボロい食堂を発見して
思い切って入ってみました。
そこで出された山菜定食がこの世のものとは思えないくらい美味しかったんです。
店のおばちゃんに今まで生きてきた中で一番おいしい山菜だと言うと、めちゃくちゃこだわって作り上げていることを
教えてくれました。
自分はそこからですね、敢えてボロい店に入りたくなってきたのが。

なんとなく考えてもみれば、ボロボロのお店は固定客に支えられ続いている証拠でもありますし、勲章かもしれません。
営業するおじちゃんおばちゃんは雇われずに定食一本で生計を立てているプロフェッショナルですので、
美味しい可能性が高いです。
たまーにハズレの店もありますが。

美しい景色、気持ちのよい風を感じながらたどり着いた店ですので、普通より美味しく感じるのかもしれません。

オートバイで走っていると、花屋さんのバラを美しいと思うより、田んぼのそばに生えるたんぽぽに風情を感じてしまうようになってしまいました。
きっと、ボロい食堂はどちらかというとたんぽぽに近い存在なのかもしれません。
プロフィール

Takesi Goda

Author:Takesi Goda
1980年製のライダーです。オートバイに20歳から乗り始めて16年になりました。
ジョルカブに4.4万キロ、VTR250に10万キロ乗ってきました。
現在は02年製R1150GS ADVENTUREと89年製セロー225と81年製モンキーの三台体制です。
身長170cm体重82キロです。(大晦日までに66kg目標)
夢は日本一周とアメリカを自分のバイクで旅すること。

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